日本文化の特徴とは?

独特の自然観や西洋文化との違いを解説!

日本は周りを海に囲まれた島国であり、自然が豊かな国です。そんな島国である日本の文化の特徴には、自然に逆らわず、すべてを自然の流れに重んずるという思想を持ち合わせています。 一方で西洋の文化では、自然の流れで起きた「死」などは再生されるものであるという思想を持って文化が築き上げられてきました。

日本文化の起源は、縄文時代までさかのぼり、当時の日本人の祖先は自然のなかで暮らし、自然には決して逆らわないように生きてきました。その理由は、自然の力は人間よりも遥かに高く、仏教の教えでもある「空」の思想ともいわれており、死に対しては動物のありのままの姿として日本文化を築いてきたからです。 一方、西洋では人間の魂は永遠性の肉体を求める文化を築いてきました。そのため、ミイラや巨大石造墓地などを作り、死を再生させるような思想があります。 そもそも日本の文化とは、日本人が他国に向けて「我々は日本人だ」という主張をするために生まれたと考えられおり、主に日本の江戸時代の終わりから明治時代に浸透しています。 そのときに、日本文化とは何か?というのを明確にしたのが、福澤諭吉です。 福澤諭吉は日本の鎖国が終わった江戸時代に、学問の研究のためアメリカやオランダの博覧会に参加するために渡欧しており、日本人では数少ない渡欧した一人になります。そこで福澤諭吉は、ヨーロッパ(オランダ)で実際に目にした光景を見て唖然とします。日本はその当時、江戸時代のため江戸城や日本家屋が並ぶなか、オランダではガラス張りの建物や30万部以上も発行されている新聞などの現実に驚きを隠せませんでした。 そして、日本固有の文化を守って継承していくためには、欧米諸国に認められるものを発信しなくてはいけないと考えたのです。 その後、福澤諭吉は日本に帰国してすぐに慶應義塾大学を創設し、多くの著書を出版して明治時代の政治や海外で実際に体感した知識を広めます。 当時にあった日本の伝統芸術を残さなければと考えたため、茶道、日本舞踊、華道、能楽、陶芸などが現代社会にも残っており、西洋文化とは異なる特徴を持っているのです。