健康の維持の仕方

健康の維持のための食事は、次の2つが基本のポイントです。

 

エネルギーの「量」と「質」

身体を動かしたり、身体の機能を正常に働かせたりするためには、エネルギー(カロリー)が必要です。車で例えると、ガソリンの役割になるのがエネルギーです。ガソリンがなくなると車が走らなくなるように、エネルギーが不足すると、身体は正常な働きができなくなってしまいます。まずは、「自分に必要なエネルギーを十分にとる=量の確保」が重要です。

 

エネルギーがとれる栄養素は、たんぱく質、脂質、炭水化物で、三大栄養素(エネルギー産生栄養素)と呼ばれています)。自分に必要なエネルギー量を確保した上で、さらに重要となるのが、エネルギー産生栄養素バランス(PFCバランス)です。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、年代によってエネルギー産生栄養素バランスの目標量が設定されています。

 

自分にとって必要なエネルギーの「量」と「質」、どちらも意識することが大切です。

五大栄養素をバランスよくとる

五大栄養素とは、三大栄養素たんぱく質、脂質、炭水化物)にビタミン、ミネラルを加えた五つの栄養素を指し、それぞれ身体にとって大切な役割があります。

 

五大栄養素

エネルギーのもとになるのが、炭水化物、脂質。身体をつくるもとになるのが、たんぱく質、ミネラル。身体の調子を整えるのが、ビタミン、ミネラルです。

健康な食生活について触れる際に「色々な食品を食べよう!」とよく耳にすると思いますが、それは、五大栄養素をバランスよくとることに繋がるからです。特定の食品に偏ることなく、色々な食品を取り入れて、栄養バランスのよい食事をこころがけましょう。

 

このように、睡眠で身体や脳を休めることは非常に重要ですが、日本人は睡眠時間が世界的にみても少ないのが現状です。

睡眠時間を確保することが望ましいですが、忙しい現代社会の中で、急激にライフスタイルを変えることは難しい場合もあります。そんな時注目したいのが、睡眠の「質」です。

 

睡眠は、脳や身体の休養を主とするノンレム睡眠と、記憶や感情の整理を主とするレム睡眠に大分されます。睡眠後は深いノンレム睡眠から始まり徐々にレム睡眠に移行しますが、加齢に伴い深いノンレム睡眠が減少すると言われています。睡眠の「質」を上げるには、すみやかに深いノンレム睡眠に到達し、その時間を増加させると、睡眠の質が改善すると言われています。

 

アミノ酸の一種であるグリシンは、睡眠の質に役立つことが、味の素の研究で分かってきました。活動的な毎日を送るために、睡眠時間の確保はもちろん、良質な睡眠をとることをこころがけましょう。